筑北村青柳宿、7年に一度の奇祭、狐の嫁入り(取材26日)

 友人の画家久保田氏が住む信州筑北村。その宿場町の面影を残す旧坂北村青柳地区の村境にある里坊稲荷神社は、清長寺第十三代住職が慶応元年(1865)に伏見稲荷を青柳里坊の地に分社したもの。この里坊稲荷神社の例祭は毎年に行われるが、この「狐の嫁入り」の行事は七年目ごとにおこなわれるという。その7年に一度行われる奇祭「狐の嫁入り」が3月26日(日)行われた。女装をした村の男性が女狐・狐嫁などに仮装し狐の嫁入り再現するもので、長持や花嫁を乗せた籠、山車がくりだし、長持歌にあわせ、華やかな行列を作って神社までの坂道を登る。近隣ではけっこう有名、見物客やカメラマンなど1000人あまりが集まったと翌日の新聞記事に。

 1990年に祭を始めたばかりと言っていい新潟県阿賀町津川の「狐の嫁入り行列」には5万人の観光客が集まるという。それを聞くと、信州・筑北村の「狐の嫁入り行列」せっかくの観光遺産、7年に一度ではなんとももったいない。村おこしに繋がるような創意工夫・チャレンジがないものかと友人と話したところ。


 坂北駅に貼ってあった祭りのポスター。

  スタート場所に集まった行列の狐の面々。中央に嫁入り狐、バックは山車。

  箱下駄の狐の長老の先導で行列は進む。

  早春の鄙びた田舎道を歩む、晴れていれば遠く鹿島槍などアルプスが望めるのだが...。

  長持ちが続く...。

  籠に乗った嫁入りする狐がやって来た...。

  大好物の油揚げをかじる...。

  行列の最後は人々に引かれた山車。

  7年に一度の奇祭「狐の嫁入り」を伝える信濃毎日新聞(27日)。民放TV各社も取材に来ていた。