築北村坂北、岩殿寺の火渡り大護摩行事(取材26日)
信州中部、筑北村坂北の天台宗寺院、岩殿寺。中世には修験霊場として、境内に大小75社、12坊、4支院を有する大寺であったとされるが、その後、度重なる火災等により衰退しその面影はない。
古い歴史を誇る岩殿寺だが坂北に住む画家の友人、久保田喜正氏の家の菩提寺でもある。この寺には伝統の火渡り護摩行が伝えられて、毎年、3月末の日曜日に行われる。私も数年前から取材し今年でもう5年目くらい。去年は晴天だったが、今年はあいにくの小雨混じり中の火渡り行となった。
太鼓が鳴り響き導師により火が付けられた後、大導師が願いを書いた護摩木を投げ込んで焚く。。火が収まると塩で清め、大導師・導師先ず渡り、その後参拝者が大願成就を祈願して続く...。
山門脇の掲示板に貼ってあったささやかなポスター、
寺の役員、行をする導師が火渡り大護摩をする広場へ...。
火渡りの前に、大導師による煮えたぎったお湯に笹を潜らせ払うるお清め(?)の儀式。
点火前儀式が続く。祝詞を詠み上げる大導師。
いよいよ導師が点火。
さまざま災い、悪など焼き尽くすかのように燃え上がる。
炎が静まり、均され、大導師が先ず裂帛の気合とともに火渡り。
大導師、導師が渡った後は、一般参拝者が渡る。100人ほどは渡ったらしい。