石の抒情詩人と唱われた日本を代表する彫刻家の一人、安曇野出身の故高嶋文彦作の十一面観音像が三郷の寺に..
この記事は過去の取材記録から構成。
・安曇野は三郷温地籍、水田の隣は麦畑、のどかな田園地帯にある浄土宗無量山瑠璃光寺。このお寺の境内に郷土が輩出した著名な彫刻家、そして母校の高校の先輩である高嶋文彦氏の彫像になる十一面観音がある。右手にシルエットになった山門の屋根が見える。
・山門を入ると境内、手前にお地蔵さん、奧に観音さまが見える。
・鐘楼の2階から見た境内、参道に沿って、お地蔵さんと十一面観音、突き当たりは本堂。つつじなどバランス良く植え込まれている。
・石の彫刻家 高嶋文彦(1940〜2004)作、1995年設置された十一面観音。彼に仏像を彫った作品は希だが、同じ十一面観音が松本・裏町の林昌寺にあるとの住職の話。
・日常的なごくありふれたものを題材にしてそれを心象風景として石に置き換えている−−、という高嶋文彦の世界。夢や憧れというものも感じる作品が多い中で、仏像が題材というのはは珍しい。
・正面、胸から上の部分。観音さまの表情はなにかしらより人間的に見える。
・礎石裏の刻字。平成7年設置とある。高嶋文彦は、旧三郷村出身で、瑠璃光寺は高嶋家の菩提寺。施主の高嶋盛人さんは文彦氏の兄に当たる人(故人)
(予定原稿)